歯周病とは?痛みもないけど、歯茎から血が出る…なんてことありませんか?
歯周病という言葉はみなさん聞いたことがあるのではないでしょうか。
歯槽膿漏とも言われる病気で、日本人の全体の8割の方に、歯茎に何らかの兆候が認められ、4割の人が歯茎の出血(炎症の兆候)があり、45歳以上の方の半数以上に深い歯周ポケットの形成(歯周病)が認められています。これが国民病と言われる所以です。
どういう病気かというと、歯周病菌が出す毒素により、歯茎が炎症を起こし、腫れて血が出るようになります。(歯肉炎)
歯肉炎の状態が続くと、炎症が歯茎の下の骨(歯槽骨)にまで及び、やがて歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け段々と支えがなくなります。
進行すると、徐々に歯が長くなり、揺れが出てきて、最終的には歯が抜け落ちてしまうという、とても恐ろしい病気です。
最近では全身的な病気とも因果関係があるとされていて、歯周病の病状が悪化すると糖尿病の病状も悪くなり、逆に糖尿病が悪くなると歯周病も悪くなるため、糖尿病の第4の合併症とも言われています。その他にも呼吸器系疾患、心疾患、妊娠などとも関連が指摘されています。