歯周病の原因は…症状もなく進行する…
前回に引き続き、歯周病のお話です。
歯周病は口腔内の歯周病菌が出す毒素が原因で歯茎に炎症が起こります。
歯磨きが十分行えていないと、歯の表面に細菌が付着し、プラーク(歯垢)を形成します。
このプラークが固まったものが歯石となり、歯の表面に強固に付着し、歯ブラシなどでは落とすことができなくなってしまいます。
プラークや歯石の中に存在する細菌が出す毒素により、歯茎に炎症が起こり歯肉炎が起こり、やがて歯周病へと進行していきます。
つまり、歯周病を発病させない、進行させないためには、この歯垢と歯石を除去しなければなりません。
歯石になってしまったプラークはご自身では取り除けないため、歯科医院で歯石取りの処置を受けていただく必要があります。
歯石には歯の表面についた縁上歯石(歯茎の縁より上の歯石)と歯茎の中に入り込んでしまった縁下歯石(歯茎の縁より下の歯石)があります。
縁上歯石は1度~2度ほどの歯石取りで取り切ることができますが、縁下歯石は場合によっては麻酔を使用する必要があり、4回~6回ほどの来院が必要となります。
歯科医院で何度も歯石取りに来院した経験がある方は、この縁下歯石の付着がみられたのかもしれません。